久百合 要
ひさゆり かなめ
──ただいま、弐那。
貴女の方が、髪長くなっちゃったわね。
(Epilogue:No.74)
誕生日:2月9日
- 容姿は勿論のこと、美しい精神をお持ちの方だとずっと思っております。しなやかで強く、けれどもそれは髪の束のように繊細な一本一本でできていて、強いだけではなく弱い部分もあり人らしくある心が好きです。最初から最後までひな鳥のような少女を相手にして、それでも時に強く時に優しく引っ張っていってくれたのには感謝しかありません。また、その過程で久百合さん自身にも緩やかな変化があり、それが何よりも幸福へと延びていったのがとても嬉しくて……。必ずしも変わることが正解で、弱ることが人の正しい姿だと思っているわけではないんですけど。ただ、久百合要のそういう姿が、ひどく尊いとそういうお話です……。大好きです。ありがとうございました。
- 中性的なセンスも兼ね備えた男らしいひとだったなと思っています。ショッピングのシーンは久百合くんらしい秀逸さを拝見し、そして最後まで女の子たち顔負けのうつくしいお姿だったなと強く感じいってはその〆に安心させてくれた男の子でした。
- 久百合先輩!!美しい~!!ってすれ違う度にやんややんや騒ぎたかったです。ファンです。「美」という縛りを怠らないのも、確固とした自分を持っているのも、1年生だけどいちばん年上であるがゆえの大人っぽさなのかなあ、と憧れておりました。1年生だけど2年や3年からも「先輩先輩!」って慕われてそうな幻覚が見えます。幻覚じゃないです現実です。「メンズのスキンケアってどこのがおすすめですか」みたいな相談をしたかったです。
- ──……貴女が囚われのお姫様?(もし歯向かう気配を少しでも見せたのならすぐさま矢をつがうつもりだが果たして。彼女が顔を上げて最初に視界に映すのは薄暗い照明の下でも輝く明るい髪か、制服の下に着ている大振りの派手な花柄のシャツか、はたまたにんまりと弧を描く口許か。それとも。) (No.2)
- い、や、よ。 貴女は私とここから逃げるんだから。(畳み掛けるように、一音ずつ。す、と表情から笑みが消えて告げるは己がなかでの確定事項。最終的にどうしようもなければ気絶させて抱えて運ぶつもりではあるが、とはいえ一緒に走ってくれるのであればそれに越したことはない。) (No.4)
- 今のが呪いのカタチ、そう思ってくれていい。人間から流れ出た負の感情が溜まってカタチを成すの。ここには山ほどいるから…逃げる時の恐怖心とか、緊張感があいつらを寄せるのね。――抵抗できなきゃ死ぬわ。でも私は抵抗する術を持ってる。私と一緒なら、死なない。 (No.8)
- 譲れない信念があるのはいいことね。好きよ。でもそれを決めるにはここは狭すぎると私は思うけど。 (No.10)
- ──しゃがんで、耳塞いで、目閉じて。(扉を開けたのちすぐに塀に向けて勢いよくぶん投げる。距離が少し遠かろうが関係ない。一段と調子の良い今日、コントロールを違える訳がないのだから。その両の瞳は爛々と輝いていた。)……完っ璧だわ。さあ、行くわよ弐那。貴女の第二の人生の始まりってとこかしら。 (No.16)
→第一印象の殺意よ。いや、本当に殺されそうと思ってるわけじゃないんですけど、この警戒心の強さがいいですよね。自分のために任務に来ているっていうところが強調されて響きました。
→この「い、や、よ。」がめちゃくちゃ好きで~!!何回も言ってほしくなっちゃいました……すみません……有無を言わせない美しいお兄さんは好きですか……好きです……
→ここの力強さ、憶えていて欲しい。1stの久百合さんは孤高の美しさというか、高嶺の花感がね、とても素晴らしく素敵で無敵。
→カッコいい~~!!(叫び)
→予想もしなかった脱出劇に口が空きました。爛々って表現がこんなに興奮する人いる?ダイナミックでも美しい久百合さん流石久百合さん。
- あのねえ、服のサイズなんてひとつ貰ったって参考にならないの。それにちゃんと試着しないと弐那に似合う服が分からないでしょう。備品だって好きなもの使った方が楽しいに決まってるんだから。(全然大丈夫じゃない。少しだけ開いたままのドアの隙間に左手を差し込んで掴む。またさらに顔同士の距離を縮めて、ぐ、と目に力を込めた。) (No.20)
- 守るわよ。当たり前でしょう。貴女を無事にここに帰すと約束する。──だから、私と買い物行きましょうよ。きっと楽しいわよ、弐那に似合う服選んであげるから。(伸ばされた右手に、右手を重ねた。あの日のように。違うのは部屋の中から引っ張り出そうと力を込めなかったこと。ただ握りしめて待った、彼女の一歩目を。) (No.22)
- ──そんなの、とびきりに楽しいに決まってるじゃない。 (No.24)
- ほら、次のも着てみて。(弾んだ声で次を促す。さあ、楽しくなってきた。) (No.28)
→お洒落に厳しい久百合さん流石ですね。好きなものを使った方が~という表現にとても説得力があって好きです。
→久百合要という人間の優しさがね、とても好きなんです。人を強くする、人が強くなろうと思える、そんな人ですよね。好きです。
→この返し最高にしびれました。同情でも哀れみでもなく未来を見てる久百合要。
→ここは人に着せてるのに自分のことのように楽しくなる久百合さんが本当にかわいい
- (咲かすために求むはひとつ) (No.35)
- 五条先生、私に用って――……、……は?(試験終了。二級術師の仲間入り。次の任務は高専から少し離れた地方に早速明日から行ってもらうから――。流れるように澱みなく目の前の男の口からもたらされる情報はあまりにも多すぎて、というか、急すぎて。ぽかん、と口を開けていた数秒後に慌てた様子で右腕を持ち上げ手のひらを差し向けふたりの間に掲げる。意訳するなら”ちょっと待て”だ。)終わり?もう?大したことしてないんですけど……いや、嬉しいに決まってるじゃない。愚問よ。そのためにきっちり仕事したんだから。 (No.35)
→タイトルロールなんですが大好きで。己を咲かす久百合要が本当に好きで……
→ちょっと待ってからすぐに凛とするところ、美しいですね。テストに出ます。ちょっと待っては年相応感がとっても愛しいですね。ここもテストに出ます。
- 確かにだいぶ忙しかったわ、あいかわらず人使いが荒いのよねこの学校。でもそんなに疲れては──……いえ、少し疲れたのかも。だからこそ弐那に会いに来たのよ。 (No.39)
- 弐那、ちゃんと分かってる?私は男で、貴女は女の子なの。 (No.41)
- 私は死んでもいいとは思わないの。だって死んでしまったらもう一緒に食事もできないし、お買い物にも行けないし、話もできない。大切な人がいるなら、その人のために何が何でも生きるべきだわ。 (No.45)
- ……いいじゃない、死にたくなっても。無理やり抑え込めなくてもいい。それ以上に生きたいと思えればいいの。それに、『それしかない』わけないわ。だって私とお買い物行きたいんでしょう、私と会いたかったんでしょう。他にやりたいことはある?些細なことでもいいのよ、例えば今日の夜は何が食べたいとか。 (No.47)
- (少女が楽しそうに笑ったとき、あぁ良かったと思った。そして今。表情をぐしゃぐしゃに崩して、幼子のように涙を流す彼女の姿にもまた、あぁ良かったと思うのだ。彼女にはまだこの声が届くのだと。謝らないで、と努めて穏やかな声色でささやく。手を握っていない方の腕も伸ばしてとめどなく濡れていく頬を指先で拭った。すぐにまた涙が伝うから、何度でも。) (No.49)
→ここ、疲れてるって言葉が聞けたのが何故かすっごく嬉しかったのを覚えています。久百合さんも当たり前に人間なんだって思わせてくれるイベントでしたね。
→不思議なんですがあっそうだった!!って思いました。あんまり美しいもので、分かってはいるんですけどつい……ちゃんと自覚を促してくれるところ……すき……
→ひどくきれいな一文だと思いました。また、久百合要の根本的な部分はここなのかなと、勝手に思っております。
→<ひとつ前のレスの言葉と合わせてそれが久百合要の“答え”なんだとしたら、様々な形で歪むこの世界上であまりに美しく尊いじゃないですか/p>
→二人の世界が優しすぎて泣いた
- 弐那!(生成した短剣に似た刃物を投げ打ち、彼女に迫る黒い霧を払った。力を込めたことで利き手の右腕からまた血が溢れる。そんなことはまるで厭わず駆け寄った。生きている。大丈夫。ふたりとも生きて、立っていた。)──逃げるわよ。 (No.52)
- 思うのは貴女の自由よ、弐那。 でも、……そう思ってくれたら、私は嬉しい。(他人の思考を強制することも許可を出すこともできやしない。ただ言えるのは此方の気持ちだけだ。生きてほしい、逝ってしまった方が例え楽でも。そんなエゴを。) (No.56)
- ……弐那、ここから動かないで。背向けちゃダメ。…できれば目も、逸らさないで。(苦行を強いていることは百も承知。) (No.58)
- (負傷激しく怯んだのか呪霊が引いていくのを見止めて彼女を抱き留めるべく手を伸ばす。)…弐那、 弐那……!(しなないで。) (No.60)
- ──……は、は……。……ほんと、ばかね。 (No.)
- (担架を頼みながらその手をずっと握っていた。自分のそれよりちいさくて、細くて、すぐに折れてしまいそうで。でも勇気があって、強くて、あたたかい手のひら。離したくない。自分ひとりで強く在ろうとするよりも誰かが傍に居てくれる方が強くいられるのだと知った。それは誰でもいいわけじゃないことも。──幸せであれと願う。いつからか、私の隣であればいいとも願っていた。) (No.64)
→どれだけボロボロでも三須原の目には一等綺麗な英雄に見えた瞬間
→悲しみを知った人、また、覚悟を持った人にしか紡げないエゴですよね。
→それが苦行だとちゃんとわかってくれているところがね、素敵だと思うんです。この二人は本当に同じ痛みを持っていて辛いんだけどやさしい。
→自分のためにただひたすら前を向いてきていた人のこの感情は尊い以外の何物でもない。つらい。
→ここの笑い方が、はは、なのがね、好きなんです。
→尊いとしか
- (最近は爪も磨くだけではなく色を乗せるようになって、今日の色は先日彼女に選んでもらった色だ。ひとりでいても爪先が視界に入るたびに彼女のまじないを思い出せるからこれはいい。ふと気が付くと己の指先を見つめていて、今日も彼女の到着を待ちながら視線はそこへ。やがて気配を感じたか声を聞いたか、顔を上げその姿を見止めれば自然と表情が緩む。) (No.66)
- 重荷になんてなるわけないわ。だって弐那はちゃんと自分の足で立って、生きてるじゃない。(一緒に生きてと先に願ったのは此方側だというのに重荷だなんて、そんなわけがない。) (No.70)
- えぇ、私もよ。──順番、逆になっちゃったかしら。(家族になりたい。前に進むと決めているからこそ、帰る場所を求めた。そしてそこに居て欲しいと願うのはつまり、)……好きよ、弐那。あなたが好き。 あなたに恋をしているし……きっと恋を超えて家族愛に似た何かも抱えてる。だいぶ重いことは自覚してるんだけど、……こんな私でも、弐那は『綺麗』だって言ってくれる?(柄にもなく少し声がふるえていた。遠慮がちな科白を吐く癖にその手を握る力は無意識に強まって、離したくないと言外に語るから我ながらずいぶんと自分勝手だ。そうしてまた”綺麗”から遠のいてしまっている気がして、だからこそ隣に居て欲しくて。) (No.70)
- ……行って、帰ってくるから。待っててくれる?弐那。 (No.72)
- (ぎゅ、と鍵を握らせた拳の上から包み込むように。そのままもう一度腰を屈めて顔を寄せたならそっと唇を合わせた。触れ合うだけの一瞬、でも込める想いは膨大だ。)──行ってくる。(踵を返した男はもう振り返らなかった。絶対に帰ると誓ったのだから、もう前を見るしかない。) (No.74)
-
──ただいま、弐那。 貴女の方が、髪長くなっちゃったわね。(そう言って、玄関先で笑うだろう。まずは抱き締めさせてほしいと両手を広げて差し伸べる。
──花は今日も、此処にある。何度だって咲き誇る。) (No.74)
→こんなに穏やかで幸せな時間がある???
→自分を高めながら生きている久百合要がひどくやさしく一人を見るの、こちらまで泣いてしまいそうになる。
→ほぼほぼ抜き出してしまったんですけど、ここ、震えているんですよ。ふるえましたね。久百合要の人生においてそう思える人が出来たという事実にただただ震えて泣いた。尊い。
→ちゃんと帰ってくるって言ってくれるの男前ポイントです
→かっこよすぎて震えた
→笑って言うのが、本当に、いっぱいいっぱいで生きて帰ってきてくれた感があって……ありがとうございます……
- 私は死ぬまで呪術師を続けるわ、絶対に自らこの場所から降りたりはしない。もっと強くなりたいの。……私を生かしてくれた両親のために、それから私のために。 ──だから、(一度言葉を切り、右手を差し伸べる。彼女を立ち上がらせるためではなく、この手を取ってもらうために。手のひらを上に向けていた。)……私と生きて、弐那。私のために。あとは……そうね、弐那のためにもなると、信じてる。(目は逸らさずじっとその藍色を見つめる。その澄んだ青色が力をくれるから。「生きろ」と彼女に願うことがどれだけのことか、すべては知らなくともそれなりに分かっているつもりだ。だから迷った。言葉にしなくても気持ちが伝わっていればいい、そんな日和も覚えた。でも結局求めてしまったのは弱さ故だ。だからこそ彼女とともに在りたいと願った。新たなのろいに、塗りかえさせてくれないか。) (No.89)
→のろいはのろいのまま、それでも幸福な未来に作り替えてくれるこの文章が好きです。