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(努力と無縁で生きていたい。)

七竈王哉 ♦ 2021/01/22(Fri) 01:33[40]

(出来るなら日がな一日好きなことをしていたいし、楽な任務で金が入ってくればいいのにというのがこの男の本音だ。けれど周囲を取り巻く現実は願望とは裏腹に瞬く間に過ぎていくから、置かれた状況に対して力が伴っていないかもしれないというのも事実。悔しいことに。二級に昇級して以降その現実を痛感しているから、忌み嫌う努力とやらがそろそろ必要になってきたのかもしれない。呪霊を祓うため男が扱う武器はふたつ――そのうちのひとつは、シンプルな日本刀だ。呪力を纏わせて戦うというのが定番ではあるけれど、刀身自体を錆びさせるわけにはいかない。)んん、めんどくせえな……。(グラウンドの端っこ、人気のないベンチに座って手入れ道具を広げごちる表情は露骨に苦々し気。それでも慣れた手つきで手入れを進める間、考えていたのは最近顔を合わせていない同輩達のこと。それから己が連れ出した少女以外の“お姫様”達のこと。さて彼らは今何をしているのだろうかと珍しく他者に考えを寄せるようになったのは、ここ最近での成長だったかもしれない。無自覚ではあるけれど。)

近嵐隣 ♦ 2021/01/23(Sat) 05:41[42]

(昇級後初の任務をやったねバッチリ大成功で終え、束の間の休息にふらふら当てもなくうろつく手には白球があった。何故か転がっていた硬球は見たところ呪具の類ではなさそうだと手遊びで弄ぶさなか、グラウンドの隅に見知った人影を見つけて大きく息を吸い込んだ。)オウカナさーーーん!!(かつて字面から入ったがゆえに勝手に定着させている呼称を高らかに放ってそのまま駆け寄ろうと。)手入れ中?つか任務行ってんのかと思ってた。つって俺もさっき戻ってきたとこだけど~……あ、(元よりボリューム大に設定しがちな声で距離を詰めながら、思いつきに立ち止まる。右手に収めている球を頭上に投げてキャッチ。)今俺が、これそっちに投げたら、それでサクッと出来んのかな!?ほらそういう時期じゃん。隠し芸?(昇級審査と任務続きて年明けの実感はまるでないが、悪びれず思いつきを口に出す。彼とのあわいはおよそ15メートル。)そういやな~んかいろいろ考えてくさくさしてたんだよな~。ちょっとぶん投げてみてえ!言うてオウカナさんなら刺せなくても避けれんでしょ。(好奇心に則して好き勝手提案する晴れ晴れした顔に鬱屈そうな色はまるでない。強く拒否されなければ投球フォームの後、白球はそれなりのスピードで彼へと向かうが果たして。)

七竈王哉 ♦ 2021/01/23(Sat) 23:54[46]

(冬の寒空の下、突如耳朶を叩いた大声には聞き覚えがあった。その特徴的な呼び方にも。凡そ日常会話をするのに適さない距離があるにも関わらず、ばっちりしっかり耳に届く声量に「相変わらず元気だな」と独りごちた言葉はきっと彼には届いちゃいないだろう。そういやこいつも同時期に昇級したんだっけなと思い出し、互いに多忙の日々を過ごしていることを振り返って少しばかり会話でも――と思ったのがよろしくなかったのかもしれない。予想の斜め上をゆく発言に、ぶはっと晴天貫く笑い声を零した後に「おっしゃ来い!!」と膝を叩いて立ち上がった。ちゃき、と腰の当たりで構えた刀は最近読んだ少年漫画の登場人物の真似っこという年相応の少年らしいちゃらけ具合。彼相手にはきっとこれくらいがちょうどいい。)―――――ふっ!!!!(そうして、飛んで来た白球を両断。真っ二つになった白球の成れの果てにわざとらしくかっこつけた視線を落とし、)またくだらぬものを斬ってしまった…。(人生で一度は言ってみたい台詞を口にした。刀を鞘に納めながら、視線は後輩にゆるりと向ける。)よ、隣。相変わらず脳筋やってんな。俺が高専のイチローて呼ばれる実力者じゃなかったら危なかったぞ。お前も昇級したって聞いてたけど、どこ行ってたん?土産は?(とととと矢継ぎ早に疑問符を投げかけながら、半分冗談半分本気で片手を差し出した。土産寄越せ、のカツアゲの図。)

近嵐隣 ♦ 2021/01/24(Sun) 23:02[50]

(平素味方の戦闘姿勢に然したる意識を向けない男は二年目の付き合いになる先輩の武器への知識すら“そう言えば何か切ってた気がする”程度だ。案外本格的に見える構えに「ガチっぽ!」と負けじと笑い混じり返したなら、投擲した白球の無残な姿には目もくれず距離を詰めた。)はっはは!すっげえ!!オウカナさん、黙ってりゃ二枚目だけど悪ノリしてっとおちゃらけ担当っぽいんだよな~。(聞き覚えのある台詞に表情筋ゆるゆるで賛辞を送りながらも、着地点はねだっておいてこの言い草。己を棚上げして不服そうに下唇が飛び出した。)相変わらずっつーけどさ、俺も最近はいろいろ考えてんだって。つか今のイチローっつーかルパンの人だったじゃん!(適当にいなすような物言いを感じてツッコミ一つ破産では、最初の問いに「千葉!」と微妙な距離感の任務地を告げながら、彼の手に空っぽの手でパシッと軽い一発をお見舞いしよう。)場所ビミョー過ぎて土産っつー、なに?ガイネン?が全然なかった!!向こうでどっかのばあちゃんにぬれ煎餅貰ったけど食っちゃったんだよな~。オウカナさん買ってきた?サッスガ~♪(無いだろうと見込んでいながら戯れに手を差し出そう。して、そんなやり取りを経て数分後、結局彼が座っていたベンチ脇の雑草をいじくりながら、会話は続く。)そういや俺オウカナさんってけっこー遊んでるっぽいイメージあったけど、実際のとこは?結婚願望とかあるんスか?(あくまでイメージの真相を暴こうとする傍ら、過日少女と話した話題を想起したのも相俟って、茶化すみたいに問い掛けた。)

七竈王哉〆 ♦ 2021/01/26(Tue) 00:49[54]

お前はいっつも一言余計なんだ、 よっ!(少し強めた語尾と共にローキック。然程威力はないだろうけども。俺はいつでも二枚目だろうがと告げるのも、気の置けない同輩同士の戯れだ。平素人間関係が壊滅的に陥ることだって多い男にとって、裏表なく接してくる後輩は存外貴重な存在である。「いやお前が何か考えてたら今頃雪降ってんだろ」「うわ微妙~~~!」とこれまたぽんぽん応酬を続けながら、言葉と同様軽いノリでこちらもパシッと一発拳をお返し。ローキックに引き続き、今度は肩パン。)あるわけないっしょ、こういう時は後輩が先輩敬うのがセオリーよ。これテストに出るから覚えときな。……つーか結婚?はあ~?(投げかけられた唐突な問いに、潜めた眉間は不快ではなく単純な驚きだった。何も考えていないようでその実何も考えていないだろう後輩から、こうした話題が出ることも珍しい。これが曰く最近いろいろ考えてることかと納得しながら、返す言葉は端的だった。)ねえよ。(それから続ける。)嫁さんもらっても、すぐ未亡人にしちまったら可哀想じゃん。(――いつか聞いた話だ。呪術師は、未婚が多いのだという。理由は多々あれど、まあ気持ちは分からなくもない。どこぞかの最強の男ではあるまいし、いつだって死の付き纏う身には縁のない話だと――一瞬伏せた双眸をすぐに上げ、)なんちて。でも結婚願望ねえのはマジ、将来俺は俺だけのハーレム作る予定だから。そういう隣は?ガキには手出すなよ、後輩が実刑喰らったとかシャレになんねえから、さ……。(冗談めかして言葉を続ける頃には、平素の飄々とした笑みが再び顔に宿っていただろう。続けて話題に出すのは、言わずもがなで彼とよくいる少女のことだ。ちなみに七竈は、彼女をまだ小学生かそこらだと思っている――という余談を交えつつ、他愛ない会話はきっともうしばらく続く筈。)

近嵐隣〆 ♦ 2021/01/28(Thu) 00:34[61]

い゛っっってえ!!(自称痛みに強い男、叫ぶ。痛覚と言うよりは衝撃に対してのそれは戯れめいてやや大袈裟に、顔は褒めたと主張する唇がとんがった。「それ今度雪降ったら俺のせいになるフラグじゃん!」と不満気な顔ばせが笑声で瓦解するまでは一瞬。これでも体力勝負の術師の端くれであるから肩パンに体揺らがす事もなく、へらっと笑ったまま。)つってオウカナさんだって先輩とか年上敬う?みてーな感じじゃなくねえ?俺はけっこー可愛がられるタイプだけど! そう結婚!俺こないだないっつったら励まされたんだよな~。(幾分曲解を誘う言様はさておき、何となくの流れで瞬間的に問うたものだったからこそ興味心だけの双眸は邪気なくきらめいた。よそはよそ、うちはうちの感覚を持する身は、他人の考えに其処まで左右されることはないからこそ興味も然して抱かないのが常だ。されど、単純に同じ呪術師という立場にある人間がどういった考えを持つのか知りたかった。)あ~~。(短い返答へ、咄嗟に納得の音がまろび出た。普段見ることのない神妙な様相に少しばかり唇に緊張が帯びる。それもあるか、なんて呟いた直後に冗談みたいな声色が耳朶を攫うから、真意を掴み損ねた感覚に思わず目を瞠った。)今すっげーうわ分かる!って思ったのにそうやってさ~~~。んははっ、俺あんま自分が死ぬって思ってねえからさっき言ってた未亡人とかは言われてみればっつー感じだけど、なかった!今も別にある訳じゃねえけど~、つーかガキ?(忠告めいた一言が全く架空の話には思えなかったから、身に覚えもないのに「白亜14だけどそれでもアウト?」なんて問い掛けが先行した。期せずして話が現実味を帯びてしまえば、他愛ない遣り取りに笑声が付き纏うのは必至だろう。)

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