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御調先輩でも落ち込むときってありますか。

穿月桐静 ♦ 2021/01/17(Sun) 17:57[24]

(少女たちの身の回りの買い物もひと段落した頃。自分にとっては彼女の要望で二回目の買い物に出た数日後のことだった。――なんとなしに身体が動かしたりない。午前の運動時間に既にサンドバッグを一つズタボロにしてしまった男はどうしようかと首を捻る。なにより、最近は呪霊に加えて人間の刺客にも気を配らなければいけないのが厄介だ。神経が高ぶっているのだろう。こんな時は適当に周りに声を掛けるに限る。とはいえ式神使いや遠距離専門、索敵役などでは怪我をさせかねない。廊下をゆったりと歩いて、そんな条件を絞った中で一番最初に目に入ったのが彼だった。そう、きっかけはそんな何でもない事。)――御調せんぱーい、今ちょっといいですか?(元悪ガキは謙遜しがちの皮肉屋ではあるが、こういう場面であまり人に臆さない人間でもあった。断られれば仕方ないくらいの気持ちで手を振って、彼のいる方向へ小走りで近づいていこう。)組み手の相手探してて。先輩、暇だったらちょっとだけでも相手してもらえません?(少なくとも男は、彼に対して畏怖も恐怖も抱いては居なかった。普通の男子高校生が先輩にそうするように、敬意だけ持って伺いを立てよう。まぁ、彼と自分であれば男子大学生と言った方がいいかもしれないが。)この前の任務からちょっと気が張ってるみたいで、動き足りないんですよ。(へらりと苦笑して理由も勝手に連ねよう。)

御調久遠 ♦ 2021/01/17(Sun) 22:11[25]

(それは両手を黒衣のポケットに突っ込んではどこぞの不良よろしく廊下を歩いていた時のこと。)あ? アー……穿月か、オレになんか用かよ。(この身を呼び止める声には素直に足を止め、耳が拾った音の先へと黄昏を向ける。彼の派手な御髪の色と装いは高専でも中々に目立つゆえ比較的早くその名を絞り出せた。組み手の誘いには意外そうにぱちりと瞬く。)そういやオマエ、ゴリゴリの肉弾戦タイプだっけか。(襤褸を引き摺って運動場を出て行く姿は幾度か目撃していた。苦笑と共紡がれる理由を聞けばなるほど、男にも思うところがあるゆえ断る理由はないだろう。)イイぜ。 アレ以降討伐任務にゃいけてねーかンな、オレも躰動かそーと思ってたンよ。(そうと決まれば場所移動だ。思い立ったが吉日とばかり踵を返し、後ろ手に指をくいくい曲げて付いてこいの合図を送る。動き回ることを想定するなら肉弾戦のし易い運動場が無難であろうと彼から異論が挙がらなければ寒空の下へ目的地を定め、適当な場所で歩みを止める。振り返っては調子のいい音を落とした。)──いつでもドーゾ。 カワイイ後輩のために、優しいミツギ先輩が一肩脱いでやンよ。(通りすがりを偶々誘っただけだとしても“気が張ってる”というくらいだ。その腹になにかしら抱えているのは確かであろう。なれば拳で語らせるのが一番よい。呪霊の肉を刈り取るのにダガーが必要なだけでこの身は元を正せば肉弾戦派のパワー型、彼をガッカリさせるようなことは恐らくないはず。)そーいやオマエ、オヒメサマとはうまくやってンの?(挑戦的な微笑みが面に乗せ、隙なき黄昏が彼を射抜く。まず初撃は軽く受け流す心算だが、さて。)

穿月桐静 ♦ 2021/01/18(Mon) 23:23[32]

(彼の中に自分の名前と戦闘スタイルが残っていたのなら、話が早いと安堵の笑みを浮かべることだろう。)ありがとうございます。……先輩のところもですか?じゃあ他も一緒かなぁ。(任務不足はお互い様だと悟れば、礼を告げた微笑みからちょっとした悩み顔に表情を変え、独り言でも言いながら他のメンツを思い浮かべよう。異論はないのでフィールドは見知った運動場、プレイヤーは自分たち二人。)――はは、胸を借りさせてもらいます。……そういえば、術式はどうします?無しだと歯ごたえないかもしれません、俺。(思い返せばルールを決めていなかった。屈伸を一回二回としてから、術式なしでは彼の相手は自分じゃ役者不足だろうと、ただそれだけをへらり苦い笑みで問おう。いずれにせよ組み手の開始は軽い打ち合いから入るつもり。普通の運動靴がぐっと地を蹴って、右こぶしが彼の左肩を狙う。)え?ああ、んー……まずまず、ですかね。すいません、お姫様って言い方まだあんまりピンときてなくて。(受け取った言葉にはたどたどしい言葉を返しながら、オッドアイが今度は彼の脇腹をロックオンして。身体を捻ってからの回し蹴り、反撃は流すより受けて掴みに入りたいが、さて。)……祈織さん、俺の担当してる子は大人しい子なので、まぁ。……先輩のところはどうですか?(この質問も、受け流すよりは掴んでみたくなった。あえて同じ任務に就いた彼を選んだのは、他所の状況を聞いてみたいからだったんだなと、今頃自分で思うのだ。)

御調久遠 ♦ 2021/01/19(Tue) 22:18[36]

(言われてみれば他がどうなっているかだなんて考えたことなかったなと、肩越しに彼の貌を見ては思う。とはいえ他のメンツの貌がすぐに浮かばないあたり薄情な男なので、頭の後ろで手を組んでは聞き流した。肉弾戦に於いては彼のほうが優位だろうに、謙遜めいた音にはふはりと笑って。)いつも襤褸引き摺って歩いてるよーなヤツがよく言うわ。 つか肉弾戦つえーヤツって術式なくても基本ヤれるイメージあンよな。術式がオマケみてーな。(体術主体の術師は、術式も近距離特化か補助能力的なものを使うパターンが多かったと思う。それなら彼の腕前も謙遜するものではないだろうと言葉を挟んだ上で「判断はオマエに任せる」と一言。どちらにせよこっちは味方に術式を使うつもりはないので答えがどうであろうとプレイスタイルに変わりはない。)ナニ。 助けたオンナ、オヒメサマって柄じゃねーとか?(左肩を狙う一撃は上体を逸らし右手で軽く受け流しつつ、確かに自分もお姫様呼びは揶揄う時以外には使わないなと口端を吊り上げた。脇腹狙う脚は脛で防がんと。)オレんトコのは……ああ、なんかちょっとオマエに似てンかも なッ。(気遣いの仕方に然り、雰囲気も若干の共通点を見出してはひとり納得貌。防いだ脚とは反対の足で内腿を狙うように蹴りをいれる。仮に反撃の脚を掴まれたとしても、彼の躰の一部を掴み返すなり足に体重をかけるなりして後ろへ倒そうと試みるつもりでいる。そんなに大きな差がないとはいえ体格差の恩恵を得られる場面は存分にハンデを活かしていきたいところだが、彼が術式を使うか否かでも結果は変わってくるはずだ。)

穿月桐静〆 ♦ 2021/01/20(Wed) 15:09[38]

近嵐とかは顕著ですね。阿閉は……どうかなぁ。(他のメンツを思い浮かべたながら、術式のご注文お任せを承ったらへらりと苦笑してみせる。決めるのはそれこそやり始めてからになりそうだ。)いや、彼女の問題というか、俺の認識の問題ですね。……五条先生はああいうけど、普通の女の子たちまとめてお姫様ってなんか大袈裟すぎやしませんか。(言いたいことがなんとなくでしかまとまらなくて首を捻りながら、それでも攻撃の手は油断せずに緩めずに。防がれた蹴りを今度は地面に付け軸足として利用して体を捻り、彼の蹴りを掴みにかかる。)え、派手なこで、すか 、(ぐっと後ろにかかる力を殺しきれないと判断すれば言葉も止まる。)「水仙」「石楠花」(くらいそうだと判断すればオートマみたいに術を唱えていた。近くのポールの斜度を体に与え、彼の足の斜度で空間に見えない坂道を作る。鉄棒のようにグルンと彼の足で逆上がりをして、少し距離を取ろう。「あー、はは、」無意識に使ってしまったので、気まずそうに笑った。少し笑って、ぽっつりとため息をついた。)なーんか、だれも彼も仰々しくてやになっちゃうんですよね。……ほっといてあげればいいのになぁ。(気が立っている理由はきっとそんなところだ。ずっと守って、ずっと狙われているかもしれなくて。だれも彼もが彼女たちを放っておいてくれない。あげられない。)先輩は、彼女たちのことどう思います?(体を動かして少しだけすっきりした脳みそからこぼれ落ちた言葉は、付き合ってくれた彼にだけ、付き合ってもらった理由として伝えただけ。彼にだけ問うただけ。ゆるされる限り、もうしばらくは組手に付き合ってもらうつもりでもう一度構えた。冬空に冷えた、なんでもない日のことであった。)

御調久遠〆 ♦ 2021/01/21(Thu) 00:06[39]

さっきからスラスラ名前出すあたり、穿月って結構周り見てンのな。(こちとら名前を言われて少ししてからやっと貌が浮かぶレベルだというのに。瞬きと共感心した音を吐き出す。)単なる比喩だと思って聞いてたわ。 人質って言葉じゃ味気ねーし、攫う相手はオンナだしよ。まあ相手は五条サンだし、あの人なりのお茶目だろ。(されど少女らの待遇は確かに「お姫様」扱いといっても過言ではないのかもしれないが。彼が言いたいことはまあ恐らくそんなんじゃないんだろうって思いはしても、生憎心を読む術式なんぞ持っていないもので、軽やかな体捌きを見遣れば口笛のひとつくらい吹いただろう。)いンや? どっちかっつーと地味。色気もねーし。なんつーか、性格ってかさ、 息苦しそーなトコ、結構似てンだわ。(普通の組手では到底お目に掛かれないような芸当を目の当たりにした瞬こそ「おお」なんて楽しそうな声も零れたが、)じゃあオマエはそのオンナのコト、放っておけンの?(少女らの待遇を大袈裟だと男も感じてはいたものの、とはいえだ。身の振り方は選べても、生まれ・生い立ち・両親etc身を置く場所はそれなりに定められるものだ。ならば少女らが的とされるのも立場を思えば致しかたなし。それに放っておいて少女の身になにか起きた時、お前は後悔しないのかって至って真面目に離れた貌を見た。)うざってえしメンドくせー。(どう思うか、に対してこの回答。すっぱりと言い切った。気怠そうに肩まで竦めてみせるオマケつき。いちいち誰かに気を遣って言葉を選ぶ性質ではなかった。それに、それでも。)でも、今更放り出すことも出来ねーだろ。 少なくともアイツが未来を視れるよーになるまでは、面倒みてやりてーとは思ってる。(粗暴で傲慢。狂犬だなんて呼ばれている男にしては、随分と丸い台詞が飛び出したものだった。けれどそれも冗談めかして笑って曖昧にしてしまえば、今度はこっちから地を蹴って距離を詰め、組手を再開させようと。こういうなんでもない日の積み重ねこそが、実はけっこう大切だったりするのだ。)

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